刷毛塗りは漆塗りなどにも使用されているように、日本古来からある塗装方法ですが、
塗料の種類、塗装をする素材によって使い分けるため、刷毛の種類が沢山あります。
そして刷毛の毛にも、馬毛、山羊毛、豚毛、ナイロンなど多くの種類が有る訳ですが、
これは職人の好みによるところが大きいと言われています。

さて、刷毛塗りの特徴としては以下のことがあげられます。

１．塗着効率が９０％以上である。
　　刷毛塗りは溢したり、垂らしたりしなければ殆ど無駄なく素材に塗ることが出来ます。

２．熟練した技能を要求される。
　　刷毛目を出さないように塗ったり、垂らさないように塗るには熟練した技能を要求されます。
　　特に２液型塗料などの乾燥の速いものや、垂れ易い塗料などを綺麗に塗るには経験が必要です。　　

３．素材に対して密着が良い塗装方法である。
　　刷毛で塗ると言う事は素材に対して塗りつけていくと言う作業なので、
　　スプレーやローラー塗装と比べ、密着は一番良い塗装方法である。

４．臭いが出にくい塗装方法である。
　　スプレー塗装とは違い塗料が霧にならないので臭いが出にくい塗装方法です。

５．塗装効率が悪い
　　スプレーやローラー塗装に比べて塗るスピードは劣ります。

６．高光沢に仕上れる塗装方法です。
　　熟練した職人による刷毛塗りはスプレー、ローラー塗装等のように表面がゆず肌にならず
　　滑らかな仕上がりとなり、高光沢に仕上ることが出来ます。
　　仕上を重視する場合、ローラーで塗った直後に刷毛で仕上ることもあります。

以上思いつくままに６つほどあげてみましたが、上記４番の環境面等からも、
ペンキ屋と刷毛塗りと言う関係は、これからも切っても切れない関係となりそうです。