写真は私が25歳のころ妻と二人で軽井沢に旅行に行った時の写真です。 この車はMG−B Mark1という車で、1964年式なのですが、これは私の生まれた年と同じです。 これに乗って北海道をドライヴするなどと、ロマンチックなことを言っていたのですが、そんなこととは裏腹に、 途中で止まってしまい二人で押すなど、本当に良く故障しました。 それも今となっては良い思い出となっているのですが、この古い車を治し、治し乗っていたことが、 今の私の塗替えという仕事に大きな影響を与えたのです。 車の構造はどうなっているのか、どうして壊れるのか、錆び落しはどこまでやれば良いのか、等です。 全部を新品の状態に戻すのは大変ですが、全部をいい加減に取りあえず治しても直ぐに故障してしまい、 また、同じ所を修理しなければならないのです。 一度治した所は、当分の間壊れて欲しくはないですし、それに関連する部分も同じ様に壊れては困るのです。 外見はまだ良さそうでも色々部品を外してみると、ここも、あそこもと、悪い所は出てくるものです。 修理にも塗替えにも、ここと、ここは今やっておなけばならないというタイミングと言うものがあります。 全くお金を掛けないで治すことは不可能ですし、乗り続ける以上、必ず治しておかなければならないという 補修個所はあるのです。 購入時の私の年が24歳でしたが、その時点で車はかなり、くたびれていました。 多分毎日撫でる様に手入れされ、補修個所も多く見られましたが、如何せん24年の歳月は永く感じられました。 住宅を水洗いしたり、ワックスを掛けたりする方はみえないと思いますが、30年,40年住まれる方が殆どだと 思います。 大切なご自宅に永く住む秘訣はお家に対してどれだけの愛情を持ち続けられるかということだと、 私はこの車に教えられました。 |