天野塗装
社説

■ マニア系 ■

 

塗装の魔力

 塗装には魔物が住んでいる。何故なら、塗装は心を映し出す鏡でもあるのだ。重要文化財などではニス仕上は7回位塗っては研ぎ塗っては研ぎしています。その本格的に塗り上げた美しさには言葉では表現できない吸込まれるような魔力があるのです。身近なものでは、ピアノの塗装や自動車(昔のピアノや自動車はやはり、スプレーで吹いては研ぎ、吹いては研ぎしていたのです。)の塗装です。その魔力に引きこまれた人が洗車マニアになったり、そうでない人でも洗車したあとにワックスなどで磨き上げると心がすーうと清らかになります。例え1週間後に雨が降って汚れてしまうかも知れなくても何時間もかけて磨いてしまいますよね。塗装している職人も本来そうなのです。特に艶がなくなり、古くなったものを塗装し直すことなどは、自分の心の中にある純粋に美しい物を追究したいと思う魔力が働くのです。見積書に3回塗りと書いても、もう1回塗ったら、もう1回研いだらどんなに美しいのだろうとそんな気にさせてしまうのです。

自分の心を塗り込みそして、心を映し出す作業が塗装なのです。私はそう思っています。そしてそれはお客様にも感じとれると思いますと言うと、いえ、ペンキ屋さん以上に私の方が爽やかな気持ちになると言われます。これはお客様とペンキ屋の心が通い合えたからこそ成し得た喜びなのです。少しでもその関係に疑い・迷い・騙しがあれば達成できないものです。心から信じ合えるお客様と業者の関係になり、永いお付き合いができること。そこには一寸足りとも邪心は入りこめないのです。清らかな心こそ、本物の塗装を作り出すのです。

 

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