天野塗装  塗装と塗料

シリコンコーキングによる撥水汚染

 

シリコンコーキング(シリコーンシーリング)は密着性/撥水性も良く、弾力も長持ちし、比較的安価で、透明なものが
ありますので、打った当初は目立たなく、大変重宝がられて使われるのですが、この上にペンキを塗ると弾いてしまい
塗装をすることができないため、シリコンコーキングはペンキ屋泣かせなのです。

そこでシリコンコーキング製造メーカーから塗装が出来るようにするものが売られてはいますが、その効果は間違いなく
剥がれないと言うものではありませんので、出来るだけ使わない様にして頂きたいものです。

10年近く経って塗替えにお邪魔すると、あちこちにこのシリコンコーキングが使われていることが多いのですが、
シリコン特有の撥水成分が風や雨で広がりシリコンコーキングを打った半径15cm位が汚れています。
汚れているだけならまだしも、撥水成分と言うだけあって10年近く経っているにもかかわらず塗料を塗ると弾くのです。 

せっかく低汚染タイプの塗料で塗装してもシリコンコーキングの撥水汚染は防げませんし、塗料の密着でも悪影響を
及ぼしますので、外部での使用は出来るだけ避けてください。

と、2002年3月の時点ではこのような見解でしたが、東京で行なわれた2002年ペイントショーで
このシリコンの撥水汚染を防ぐ光触媒系塗料も発売されており、塗料業界も日進月歩変化していることに改めて
感心しました。

 


前のページに戻る

天野塗装TOP塗装と塗料外壁の汚れについて>シリコンコーキングの汚れについて(このページです)

天野塗装HPサイトマップへ